ナノフィトステロール(NanoActive phytosterol)

ナノフィトステロール(NanoActive phytosterol)は、新しいフィトステロールナノリポソーム製剤(NanoLiposomal phytosterol)である。
Product Name:Nano Liposomal Phytosterosl;Nanoactive PHYTOSTEROLS;BioaActive PHYTOSTEROLS;Soluble PHYTOSTEROLS
CAS:68441-03-2

説明:フィトステロール(phytosterol)は、シクロペンタノヒドロ フェナントレン環を骨組みとした(ステロイド核とも呼ばれる)物質であり、コレステロールなどの動物性ステロールと類似の構造を持ち、自然界では遊離態または結合態で存在する。フィトステロールは、体にいい天然生理活性物質であり、「生命の鍵」と讃えられ、植物に広く存在する。フィトステロールは、コレステロールに対する体の吸収を抑制し、コレステロールの分解・代謝を促進し、コレステロールの生合成を抑制することができる。また、動物研究では、心血管疾患抑制機能が発見された。さらに、抗がん、抗腫瘍、消炎、免疫力向上、成長調節、抗ウイルス、抗酸化などの役割を持つ。近年の研究では、フィトステロールのスキンケアにおける抗炎症、抗刺激、保湿、抗シワなどの効果が実証されている。しかし、フィトステロールは水と油に溶けにくく、配合による解乳化も激しいため、化粧品への応用が制限されている。ナノ伝送システム(NDS)により開発された、30nm未満の粒径のフィトステロールナノ活性物質は、フィトステロールの溶解性問題を完全に解決し、フィトステロールをナノキャリアに安定に封入させ、吸収効率とバイオアベイラビリティを大幅に向上させることができる。

フィトステロールの主な構成成分と構造

 

コレステロールは皮膚表皮層の重要な構成成分であり、皮膚の健康維持に重要な役割を果たすが、皮膚に直接塗布するとニキビや炎症を引き起こす。フィトステロールはコレステロールと類似の構造を持つため、コレステロールの代わりにスキンケア化粧品に使用することができる。皮膚において、フィトステロールはコレステロールと類似の役割を持ち、弾力性向上・抗シワ効果があり、傷んだ肌の修復をサポートする。コレステロールに比べて、フィトステロールは抗酸化、抗炎症、抗刺激などの効果もある。最近、ドイツの研究(Hautarzt. 2008 Jul;59(7):557-62.)でも、フィトステロールは効果的にコラーゲン分解マトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)の伝達を抑制し、紫外線刺激によるコラーゲンCOL1A1とCOL1A2の合成伝達低下を遮断し、さらにコラーゲンの伝達を促進することができると発見された。そのため、優れた保湿・抗シワ効果があり、理想的なアンチエイジング活性物質である。フィトステロールは、皮膚浸透性が高く、皮膚表面の水分を維持し、ターンオーバーを促進し、皮膚炎を抑制し、サンバーン・老化を防止することができ、発毛・育毛効果もある。

メラノサイトの産生を完全に抑制するフィトステロール(MED、最少紅斑量、UV単位)

 

製品の使用:室温で入れ、40℃以上に加熱すると溶解を速めることができる。推奨用量:1-5%。ナノビタミンAやセラミドなどの製品と併用してよりよい効果が得られる。

製品の保管:25℃以下の暗所で保管してください。