ナノスムースNanoSmooth

要約:ナノスムース(NanoSmooth)は、新しいナノ伝送技術によって植物由来の様々な植物ポリフェノールやヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸など、消炎 ・抗アレルギー・かゆみ止め・鎮痛・抗菌・治癒効果を持つ活性物質を配合開発した新しい多効果スキンケア活性物質であり、バリア修復、肌色の均一化、暑さ軽減・赤み解消などの効果を併せ持つ。

       人々の健康・環境保護意識が高まるにつれて、植物由来の活性物質がますます注目を集めている。植物ポリフェノール(PPs)は、植物が産生する、天敵、競争者、感染症および物理的損傷を防ぐための物質であり、これまでに8,000種以上が発見されている。植物ポリフェノールは、植物、動物およびヒトに対し、類似の紫外線吸収、抗酸化、フリーラジカル消去、金属錯体形成および抗菌作用を示す。また、多くの植物ポリフェノールは抗炎症、抗アレルギー、微小循環促進、抗腫瘍などの活性を持ち、医薬、機能性食品、ドラッグなどの分野に大量に使われている。FDAによって承認された最初の植物性医薬品は茶ポリフェノール軟膏VEREGENである。上海緑谷製薬の心血管疾患治療注射用丹参ポリフェノール酸塩の年間売上高が10億元を超えている。

独特な物理的・化学的・生物学的特性を持つ植物ポリフェノールは、紫外線による損傷(炎症、光老化、がん化)に対抗する天然皮膚保護剤であり、皮膚真菌症・細菌感染症に対抗する抗生物質でもある。さらに、人体の重要なフェニルアラニン類の代謝産物(エストロゲン、チロキシン、チロシン、ドーパミン)の多くは、フェニルアラニン由来の植物ポリフェノールによく似ている。そのため、植物ポリフェノールは、人体に利用する時、代替または競争内因性フェニルアラニン代謝産物の代謝経路に容易に入れる。これは、アンチエイジング・抗ニキビ・抗脱毛・美白・抗多毛症植物ポリフェノールスキンケア製品に理論的根拠を提供している。創傷治癒促進に最も関連する抗炎症効果においては、植物ポリフェノールの抗酸化、フリーラジカル消去、金属錯体形成などの特性に帰着するだけでなく、主に皮膚内常駐(ケラチノサイト)・募集(顆粒球、リンパ球と樹状細胞)炎症性細胞との相互作用に依存する。分子生物学的観点からみると、植物ポリフェノールは、特定の表面受容体と反応し、シグナル伝達経路と炎症反応に関連する遺伝子を調整することで、様々な炎症誘発性酵素の発現と活性化を抑制する。この幅広い分子標的によって、植物ポリフェノールは抗炎症・抗アレルギー・創傷治癒に最も有望な局所応用活性物質となる。植物ポリフェノールは、発がん性毒素を除去する酵素の産生を誘導し、有害な異物を最終的な発がん物質に変換する酵素を低減/抑制することで解毒・抗がん効果を発揮する。

化粧品における植物ポリフェノールの応用を妨げる主な問題は、その化学的不安定性、配合物における他の成分との相互作用、低浸透性および皮膚における急速な代謝である。ナノ投与技術により開発されたナノスムースは、植物ポリフェノール本来の生物学的活性を維持する上、上記の問題をうまく解決し、様々な化粧品に便利かつ効果的に活用できる。

TRPV1チャネルは、カプサイシン受容体とも呼ばれ、カプサイシンなどの化学成分、pH<6、温度>42℃およびP物質(substance P, SP) などによって活性化され、Ca2+流入やK +流出などを引き起こし、SPとカルシトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene related peptide, CGRP) の放出につながり、侵害受容性疼痛を引き起こす[9]。天然産物を含む多くのTRPV1チャネル調節剤は、様々な動物モデルに対して痛み軽減効果を示し、鎮痛薬の開発に重要な標的となっている。

カプサイシン受容体タンパク質構造

これまでに自然界から発見された、TRPチャネルを標的とする天然調節剤は100種余りに達し、主にアルカロイド、テルペノイド、フェノール、ペプチド、フラボノイドなどの成分を含み、70種余りの動植物に関わる。ほとんどの調節剤は、TRPチャネルを活性化または抑制することで、細胞内Ca2+レベルを上げたり下げたりして、神経終末の脱感作、内因性物質放出の誘導などを引き起こす。体内動物実験では、鎮痛、抗炎症、神経系保護などの活性を示す。

科学的研究によると、レスベラトロールや五倍子抽出物などの植物ポリフェノールは消炎・鎮痛効果のある安全なTRPV1拮抗薬である。日本人科学者Yoshihito Shimazuらの研究によると、局所用10mMレスベラトロールの鎮痛効果が37mM(1%)リドカインに匹敵する(Brain Research Bulletin,http://dx.doi.org/10.1016/j.brainresbull.2016.06.001)。

TRPV1を標的とするナノスムースNanoSmoothの作用機序

 

ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸は、オート(Avenasativa)の活性成分に由来し、迅速な抗炎症・かゆみ止め活性を持つ。研究によると、麦角アルカロイドは、炎症に直接関連するケラチノサイト核内因子NF-κB -αの分解抑制や細胞核内因子NF-κBのp65タンパク質サブユニットのリン酸化防止による細胞炎症発生の阻害および炎症性免疫反応・神経性皮膚炎反応の軽減を含む多機能抗炎症活性を持つ。麦角アルカロイドは、腫瘍壊死因子TNF-αの誘導によるNF-κBの酵素活性分解を抑制し、炎症因子とアトピー性皮膚炎を引き起こすIL-8の放出を減少させる。麦角アルカロイドは30ppmの低濃度で接触性皮膚炎・神経皮膚炎によるかゆみを大幅に減少させることができる。上記のエビデンスは、麦角アルカロイドが強力な抗炎症・かゆみ止め特性を有し、ヒドロコルチゾンに匹敵する効果を持ちながらもステロイドホルモンのいかなる副作用を伴わない強力な非ステロイド性抗炎症・かゆみ止め天然成分であることを示す。

ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の構造によく似ているトラニラスト(Tranilast)という薬は、強力な抗炎症・抗アレルギー・抗刺激・かゆみ止め・抗ヒスタミン・免疫調節・抗線維症(抗瘢痕形成)・抗紅斑効果がある。

ナノスムース(NanoSmooth)は、抗ヒスタミン、抗酸化、抗刺激、抗炎症、紅斑改善など様々な効果を発揮し、敏感肌のかゆみ、刺激、赤みなどを効果的に緩和する。推薦投与量は0.5%-5.0%

ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸とトラニラストの構造

かゆみを効果的に抑えるNanoSmooth

紅斑を効果的に減らすNanoSmooth

接触性皮膚炎を効果的に抑えるNanoSmooth

神経性皮膚炎を効果的に抑えるNanoSmooth

 

ナノ伝送システム(NDS)により開発されたナノスムースは、バイオポリフェノールとヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の溶解性問題を完全に解決し、活性物質をナノキャリアに安定に封入させ、便利に活用でき、分離されにくく、吸収効率とバイオアベイラビリティを大幅に向上させる。

製品の使用:低温段階で入れ、推奨用量:0.5-5.0%。

製品の保管:25℃以下の暗所で保管してください。